PRが含まれています。

もう迷わない!『言う・云う・謂う』の使い分け完全攻略ガイド【還暦オジサンが伝授】

日々の疑問

こんにちは!日本語の海を漂う言語迷子の還暦過ぎのオジサンです。

突然ですが、みなさんは「いう」という言葉を漢字で書こうとしたとき、「え、どれ? 言う? 云う? 謂う? そもそも、ひらがなで良くない?」と宇宙の真理に思いを馳せたことはありませんか?

実はこの3人(3文字)、似ているようで性格が全く違うんです。今日は、この「いう三兄弟」の個性を、どこよりも詳しく、そして少しだけクセ強めに解説していきます。

それぞれの違い:三兄弟のプロフィール

まずは、彼らの性格(ニュアンス)をざっくり把握しましょう。

① 長男:言う(スタンダード・エリート)

  • 性格: 超マジメ。公務員タイプ。
  • 守備範囲: 99.9%の事態をこれ一本でカバー。
  • 特徴: 口から言葉を出す行為そのものを指す。もっとも一般的で、常用漢字。迷ったらこれを選べば、まず警察(国語審議会)に捕まることはありません。

【ここで小耳に挟みたいオヤジギャグ】 世の中のオジサンが言いたくてたまらない、禁断のダジャレをご存知でしょうか。 「物について話す時は『言った』、物にぶつかった時は『痛った!』……なんちゃって!」

……はい。この「言った」こそが、まさに本家本元の長男です。ぶつかった時の痛みと同じくらい、ストレートで直接的な表現だと覚えましょう(滑っても泣かない)。

② 次男:云う(ロマンチスト・古風派)

  • 性格: ちょっと気取った詩人。あるいは古本屋の店主。
  • 守備範囲: 引用、伝聞、文学的な表現。
  • 特徴: 「雲」の字が隠れている通り、モクモクと立ち上がる「話し声」や「噂」を感じさせます。常用漢字外なので、使うだけで「おっ、こいつデキる(あるいは、こじらせてる)」と思わせる効果があります。

③ 三男:謂う(インテリ・哲学者)

  • 性格: 難解な本ばかり読んでる教授。
  • 守備範囲: 定義、理由、批評、名付け。
  • 特徴: 単に喋るのではなく、「これこれこういう理由で、こう呼ぶのである」という理屈(謂れ・いわれ)が含まれます。一番重厚感があります。

それぞれの使い方:いつ、どこで出すべきか?

「使い分けのコツ」を伝授します。

「言う」を使うとき

「口を開いて音を出した」なら、全部これです。

  • 日常会話
  • ビジネスメール
  • 客観的な事実の描写

「云う」を使うとき

「〜という」という形式で、少しオシャレに見せたいときや、誰かの言葉を引用するときに。

  • 小説やエッセイ
  • 「いわゆる(云わゆる)」というニュアンス
  • 古文書感を漂わせたいとき

「謂う」を使うとき

「AはBを意味する」と言い換えたいときや、物事の起源に触れるときに。

  • 専門的な解説書
  • 「いわゆる(謂わゆる)」の中でも、定義に近い場合
  • 「謂われ(いわれ)」を説明するとき

英語で表現するなら?(ニュアンス深掘り)

さて、ここで少しインテリ度を上げてみましょう。この三兄弟を英語に翻訳すると、その性格の違いがよりハッキリします。

① 「言う」 ≒ “Say”

もっとも一般的で、直接的な発言を指します。

  • 例文: He said hello.(彼はこんにちはと言った。)

② 「云う」 ≒ “Refer to” / “So-called”

「世間でこう呼ばれている」「あの人がこう表現している」という、ワンクッション置いたニュアンスです。

  • 例文: The so-called “Lost Generation.”(いわゆる(云わゆる)失われた世代。)

③ 「謂う」 ≒ “Mean” / “Define”

「それは〜を意味する」「〜と定義される」という、論理的な重みがあります。

  • 例文: Life means more than just surviving.(生きるとは、ただ生存することを謂うのではない。)

例文で見る「iu」の華麗なる使い分け

それでは、具体的なシチュエーションで比較してみましょう。

例文A:日常のワンシーン

彼は「お腹が空いた」と言った

(解説:ただの事実です。マクドナルドの注文待ち列で並んでいる光景が浮かびます。)

例文B:文学的な引用

漱石の云うところの「月が綺麗ですね」は、愛の告白である。

(解説:ちょっとインテリ感が出ましたね。「云う」を使うことで、漱石の古い文体や、漂う知性をリスペクトしている感じが出ます。)

例文C:定義と哲学

それは、真の意味での「平和」と謂うべき状態であった。

(解説:重い! ズッシリきます。「ただ言ってるだけじゃない、これが平和の定義なんだ!」という筆者の強い意志と理屈が、ごんべんに「胃」の漢字から漏れ出しています。)

まとめ:結局どうすればいいの?

最後に、忙しい現代人のための「三行まとめ」です。

  1. 「言う」:普段使いの最強カード。迷わずこれを出せ。英語なら “Say”
  2. 「云う」:ちょっとカッコつけたい時や引用のスパイス。英語なら “Refer to”
  3. 「謂う」:理屈や定義を語りたい時の重火器。英語なら “Mean”

いかがでしたか? 漢字の使い分けができるようになると、あなたの文章の「偏差値」がグンと上がったように見えますよ。

次に「いう」と書くときは、ぜひこの三兄弟の顔を思い出してくださいね! ……あ、くれぐれも物にぶつかって「痛った!」と言うときは、漢字を間違えないようにしてくださいね(笑)。

それでは、また

タイトルとURLをコピーしました