先日、大和オークシティにあるお花屋さんで、とっても素敵な「バレンタインブーケ」に出会いました。紅白のコントラストが美しいダリアや、可愛らしいカーネーション、自信に満ちたトルコキキョウ。見ているだけで心がポカポカしてくるようなアレンジメントです。
日本では「女性から男性へチョコレートを贈る日」として定着しているバレンタインデーですが、実は世界に目を向けると、そのスタイルは多種多様。特に「お花」を贈る習慣は、多くの国で愛されているんです。
今回は、世界各国のバレンタイン事情と、今注目されている「フラワーバレンタイン」についてご紹介します。
1. 世界のバレンタインは「男性から女性へ」が主流?
日本ではチョコレートが主役ですが、多くの欧米諸国やアジア諸国では、「男性から女性へ」愛を伝える日として知られています。その内容は、私たちが想像するよりもずっと情熱的で、バラエティに富んでいます。
🇺🇸 アメリカ:感謝と愛を伝えるビッグイベント
アメリカにおいて、2月14日は一年で最もロマンチックな日の一つ。恋人同士はもちろん、親から子へ、あるいは親しい友人同士でもカードやプレゼントを贈り合います。 特に男性にとっては「腕の見せ所」でもあり、真っ赤なバラの花束をオフィスに直接デリバリーしたり、高級レストランを数ヶ月前から予約したりすることも珍しくありません。また、子供たちは学校でクラスメイト全員と小さなカードやキャンディを交換し、「愛と感謝」を学ぶ日としても親しまれています。
🇮🇹 イタリア:情熱的な「恋人たちのルーツ」
バレンタインの起源とされる聖ウァレンティヌスの故郷イタリアでは、この日は純粋に「恋人たちのための日(La Festa degli Innamorati)」です。 「お花を贈る」という行為が非常に重要視されており、この時期のお花屋さんは一年で一番の繁忙期を迎えます。ディナーでは、キャンドルが灯るテーブルで愛の言葉を囁き合い、贈り物にはチョコレートだけでなく、お互いの名前を刻んだジュエリーなどが選ばれることも。情熱の国らしく、ストレートに愛を表現するのがイタリア流です。
🇹🇼 台湾:バラの本数で占う真剣な恋の駆け引き
アジア圏でも屈指の熱烈なバレンタイン文化を持つのが台湾です。男性がお花を贈るのはもはや「常識」ですが、ここで鍵となるのが「バラの本数」に込められたメッセージです。
- 1本:「あなただけを見つめている」
- 11本:「あなたを一番大切に思っている」
- 99本:「永遠の愛」
- 108本:「結婚してください」
プロポーズの成功を願って、巨大なバラの花束を抱えて街を歩く男性の姿は、バレンタインの風物詩。贈る側も贈られる側も、本数に込められた意味を非常に大切にしています。
🇬🇧 イギリス:匿名で届く「ミステリアスな愛のカード」
イギリスのバレンタインは、少しミステリアスな楽しみがあります。伝統的に「バレンタイン・カード」を贈りますが、最大の特徴は「自分の名前を書かない」こと。 差出人を「From your Valentine」や「?」とする匿名性が、かつての貴族的な奥ゆかしさを今に伝えています。「誰が自分を想ってくれているのか」を当てるワクワク感や、そこから始まる恋の物語が、イギリスのバレンタインの醍醐味です。もちろん、カードには香りをつけたお花を一輪添えるのが定番の気遣いとされています。
🇻🇳 ベトナム:花びらで埋め尽くされる情熱的な街角
ベトナムのバレンタインは、とにかくお花が主役です。この日が近づくと、街中の歩道にお花を積んだ自転車や臨時店舗が溢れかえります。 多くの男性が仕事帰りに愛する人へ贈るバラの花束を買い、バイクの後ろに乗せて急ぐ姿はとても素敵です。女性へ敬意と愛情を示すことが美徳とされるベトナムらしい、活気に満ちた光景です。
2. 日本でも広がる「フラワーバレンタイン」の輪
最近、日本でも「フラワーバレンタイン」という言葉を耳にすることが増えました。これは、世界中で行われている「大切な人に花を贈る」というバレンタインの本来の姿を日本でも広めようというムーブメントです。
大臣も実践!「花は自由なラブレター」
実は、日本の農林水産行政のトップも、このフラワーバレンタインを非常に大切に考え、自ら積極的に発信を行っています。
2026年のバレンタインを前にした定例記者会見。農林水産大臣の鈴木憲和氏は、生産振興の硬い話だけでなく、自らの私生活に踏み込んだ心温まるエピソードを披露し、多くの人の関心を集めました。鈴木氏は会見の冒頭で、「いよいよ明日はバレンタイン。私も妻に花を贈ります。花は自由なラブレターでありますから」と、花に託す想いを詩的で爽やかな言葉で表現されました。
その後の記者との質疑応答では、さらに踏み込んだやり取りが行われました。「具体的に、どのようなお花を選ばれたのですか?」という記者の問いに対し、鈴木氏は少し照れ笑いを浮かべつつ、「オレンジ色のチューリップにしました」と回答。さらにその選択の理由として、英語の花言葉が「You are my sunshine(君は僕の太陽だ)」であることを付け加えたのです。
この「You are my sunshine」という言葉が飛び出した瞬間、会見場の空気は一変しました。公の場、それも国の重要事項を司る大臣が、自身のパートナーに対してこれほどまでにストレートで情熱的な言葉を贈ったことに、居並ぶ記者たちは驚き、どこか「困ったような、でも幸せを分けてもらったような笑顔」を見せていました。
このやり取りは、単にお花を贈るという行為を超えて、言葉では伝えにくい深い愛情を「花と花言葉」に託して伝えることの素晴らしさを、日本中の多くの男性たちに示したといえるでしょう。
鈴木大臣が、とても素敵に感じたのは私だけではないでしょうね。
3. 今回のブーケを彩る主役たち
お花に詳しくない「オジサン」世代の私(笑)でも、名前を調べてみるとそれぞれに深い魅力があることが分かりました。鈴木大臣のように、意味を込めて選ぶ楽しさを知った気分です。
- ダリア(紅白の絞り):中央に集まった花びらの繊細な重なりと、赤と白の鮮やかなコントラストが目を引きます。「華麗」「感謝」という花言葉があり、ブーケの主役にぴったりです。

- スプレーカーネーション:一つの茎から枝分かれして咲く小ぶりなカーネーション。つぼみが開く瞬間のエネルギーを感じさせてくれます。

- トルコキキョウ:最初は何という花か分からなかったのですが、調べてみるとこの白いフワフワとした優雅な花はトルコキキョウでした。八重咲きのボリューム感がとても華やかです。

こうしたお花たちが、いつものショッピングセンター(大和オークシティ)の一角にあるお花屋さんで、手に取りやすい価格で並んでいるのも嬉しい発見でした。
ワールドフラワーさんと言います。すっかり大ファンになってます。
4. 日本独自の進化を遂げるバレンタイン
日本では「義理チョコ」「友チョコ」「自分チョコ」など、独自の文化が発展してきました。これに加えて、鈴木氏のエピソードのように「フラワーバレンタイン」が浸透し始めたことで、性別を問わず、もっと自由に、もっとカジュアルに感謝を伝え合う日へと変化しています。
「逆チョコ」ならぬ「逆フラワー」として、大切な人へサプライズでお花を贈るのも、これからの新しい定番になるかもしれません。
最後に
今回ご紹介したブーケのように、お花はそこに飾ってあるだけで空間を明るくし、心を癒やしてくれます。
来年のバレンタインは、チョコもいいけれど、ぜひお花屋さんを覗いてみませんか? 大切な人の顔を思い浮かべながら選ぶ時間は、きっとあなた自身にとっても幸せなひとときになるはずです。
皆さんも、素敵なお花と一緒に、バレンタインを特別な日にしてみませんか?
