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報道ステーション歴代テーマ曲の軌跡~ギター演奏の曲は?

ギター

テレビ朝日系の看板ニュース番組『報道ステーション』。2004年の放送開始以来、そのオープニングを飾るテーマ曲は、単なるBGMの枠を超え、一日の終わりにふさわしい「上質な時間」を演出してきました。番組自体には好き嫌いもあるでしょうが、曲選びは秀逸だと感じています。

今回は、歴代のテーマ曲を振り返りながら、その音楽性の変遷を辿ってみたいと思います。

歴代の主要テーマ曲一覧

1. Open Mind(2004年4月 – 2011年3月)

  • 作曲: 松永貴志
  • 演奏: 矢野沙織(アルトサックス) 番組開始から約7年間使用された初代テーマ曲です。当時17歳だった天才ピアニスト・松永貴志さんと、17歳のサックス奏者・矢野沙織さんという若き才能のコラボレーションが大きな話題を呼びました。

2. I am(2011年4月 – 2016年3月)

  • 作曲・演奏: 森田真奈美 ピアノの旋律が印象的な、非常にスタイリッシュな一曲です。都会的で洗練されたメロディは、今日起きた出来事を静かに、かつ情熱的に振り返る時間にぴったりでした。

3. Starting Five(2016年4月 – 2020年3月)

  • 演奏: J-Squad 米ニューヨークを拠点に活躍する日本人ジャズマン5人によるユニットの楽曲です。5つの楽器が激しく絡み合うアンサンブルは、多角的な視点を象徴していました。

4. Brave(2020年3月 – 2021年9月)

  • 作曲・演奏: こーじゅん ここでガラリと雰囲気が変わり、アコースティックギター一本による鮮烈な楽曲が登場しました。沖縄出身のギタリスト・こーじゅんさんによる「Brave」です。

5. Voices(2021年10月 – 現在)

  • 作曲: 坂東祐大
  • ボーカル: リチャード・ボナ オーケストラの重厚さと、幻想的なスキャットが融合。現代社会の多様な「声」を表現するかのような、深みのある一曲です。

注目の一曲:こーじゅん「Brave」を聴く

歴代の楽曲の中でも、特に異彩を放っていたのがこの「Brave」です。ご本人による圧倒的な演奏をぜひご覧ください。

ギター一本が描く「情熱」と「繊細さ」

動画を見ていただくとわかる通り、この曲は「パーカッシブ・ギター」という技法を駆使し、ギターのボディを叩く打楽器のような音と、目にも止まらぬ速弾きのメロディが同時に奏でられています。

  • 超絶技巧の融合: ベースライン、リズム、メロディをすべて一人で同時に鳴らすそのスタイルは、まさに圧巻。
  • 視聴者へのエール: タイトルの「Brave(勇敢な)」という言葉が示す通り、聴く者に勇気を与える力強いストロークが特徴です。

アーティスト・プロフィール:こーじゅん(KOUJUN)

ここで、この革新的な楽曲を生み出したギタリスト、こーじゅんさんの経歴を簡単にご紹介します。

  • 出身地: 沖縄県
  • プレイスタイル: 独学で磨き上げた唯一無二のプレイスタイルが特徴。アコースティックギターを叩きながら弾く「パーカッシブ奏法」に加え、ジャズ、クラシック、ロック、民族音楽など、ジャンルを横断する高度なテクニックを誇ります。
  • 活動の軌跡: プロとしてのキャリアをスタートさせた後、自身のYouTubeチャンネルを通じてその驚異的な演奏技術が世界中で話題となりました。2020年に「報道ステーション」のテーマ曲に抜擢されたことで、お茶の間にもその名が広く知れ渡ることとなりました。
  • 教育活動: 演奏活動のみならず、オンラインレッスンや教則本の執筆など、後進の育成にも力を注いでおり、ギターの楽しさを伝える伝道師としても活躍しています。

こーじゅん愛用のギター「Furch(フォルヒ)」の秘密

動画の中でこーじゅんさんが使用している、ヘッドに大きく「F」のロゴが刻まれたギター。これは、チェコ共和国の老舗ギターブランド**「Furch(フォルヒ)」**のものです。

フォルヒは、元々ブルーグラスプレイヤーだったフランティセク・フォルヒ氏が1981年に設立したブランドです。なぜ多くのソロギタリストがこの「F」のロゴに惹かれるのでしょうか。

  1. 驚異的な鳴りの良さとレスポンス: フォルヒの最大の特徴は、独自の「スキャロップド・ブレーシング」や、木材の自然な響きを活かす極薄の仕上げにあります。「Brave」のような速いパッセージでも音が濁らず、一音一音がはっきりと発音されるのは、この反応の良さがあるからです。
  2. 打楽器としての堅牢さと響き: ボディを叩くパーカッシブ奏法において、フォルヒのギターは非常に豊かな「箱鳴り」を提供します。バスドラムのような低い音から、スネアのような高いアタック音まで、ギター全体が楽器として機能しています。
  3. 欧州の職人魂が宿るコストパフォーマンス: 完全なハンドメイドに近いクオリティを持ちながら、同価格帯の米国製ブランドを凌駕するほどの仕上がりと言われています。

編集後記:私のお気に入りは、こーじゅんさんの「Brave」

歴代、名だたるジャズマンや音楽家が担当してきた報ステの音楽ですが、私が個人的に一番心惹かれたのは、**こーじゅんさんの「Brave」**です。

初めて聴いた時、ギター一本だけでこれほどまでに厚みのある、そして「勇気」をもらえる音が出せるのかと衝撃を受けました。曲名通り、困難に立ち向かう強さを感じさせるストロークと、繊細な指使いが同居したあのメロディ。

この「Brave」を支えるフォルヒの乾いた、しかし芯のある音色は、この曲の持つ「生命力」をさらに引き立てているように感じます。テクニカルなのにどこか温かい、そんな「Brave」の響きは、歴代の曲の中でも特別な存在感を放っています。

皆さんは、どの時代のテーマ曲が心に残っていますか? ニュースの内容だけでなく、その裏側で流れる「音」に耳を傾けてみると、また違った番組の表情が見えてくるかもしれませんね。

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