どうも。還暦をとうに過ぎ、人生の「曲がり角」を何度曲がったか分からないオジサンです。
そんな私が最近密かに楽しみにしているのが、「お花の手渡し定期便(サブスク)」。 今月も、いつものように小洒落た英字新聞に包まれて、彼らはやってきました。
第一章:英字新聞という名の高いハードル
届いた瞬間は、気分だけは「ウォール街のビジネスマン」です。 しかし、いざ包みを解こうと新聞紙を広げた瞬間、現実に引き戻されます。
「……読めない」
当たり前です。私は純度100%の日本人。書いてあるニュースの内容よりも、その上に鎮座する植物たちの「配置」の方が、今の私にとっては死活問題なのです。
今回の布陣は以下の通り:
- メイン:アルストロメリア(華やか担当)
- サブ:カラー(シュッとしたスタイリッシュ担当)
- サブ:センニチコウ(紅一点の可愛い担当)
- 背景:アレカヤシ(南国気分底上げ担当)
よし、役者は揃った。いざ、開演です。

第二章:今回の主役「アルストロメリア」を深掘りしてみた

格闘の合間に、少しばかり教養を深めてみることにしました。今回のメイン、アルストロメリア。この舌を噛みそうな名前の持ち主について調べてみると、意外な事実が判明しました。
1. 出身は情熱の南米 原産地はブラジルやチリなど、南アメリカ大陸。アンデスの高地にも咲く、非常にタフな花なんだそうです。なるほど、どことなく陽気で力強いオーラを感じるのはそのせいか。
2. 日本の「信州」が一大産地 驚いたことに、日本での主な産地は長野県。特に冷涼な気候が適しているらしく、長野は全国トップクラスの生産量を誇ります。私の手元にあるこの花も、もしかしたら信州の爽やかな風に吹かれて育ったのかもしれません。
3. オジサンに響く「花言葉」 調べて一番グッときたのが花言葉です。
- 「持続」
- 「未来への憧れ」
還暦を過ぎ、守りに入りそうな私に「まだまだ持続していけよ」「未来にワクワクしろよ」と言ってくれている気がして、なんだか急に親近感が湧いてきました。
第三章:オジサン、花瓶の前でフリーズする
さて、能書きはこれくらいにして実戦です。 アルストロメリアは白と紫、そして淡いピンクのグラデーションが実に美しい。 しかし、彼らは意外と自由奔放です。「どっちを向きたいんだい?」と心の中で語りかけますが、返事はありません。

次に「カラー」。 このシュッとした白い曲線。これ一本で「私はセンスが良いですよ」と主張してくる恐ろしい子です。これまでの人生、これほどまでに気高い花を扱ったことがあったでしょうか。ちなみにカラーの花言葉は「乙女のしとやかさ」。還暦オジサンの手元にあるギャップが凄まじい。

そして「センニチコウ」。 ポツンと赤い、苺のような可愛らしさ。花言葉は「色あせぬ愛」。還暦オジサンのゴツゴツした手で扱うには、少々繊細すぎて、なんだか悪いことをしている気分にさえなります。
「アレカヤシ」に至っては、もはや「これ、家の中にジャングル作る気か?」という勢いの良さ。
これらを一つの花瓶に、調和(ハーモニー)を保ちながら活ける……。 これはもはや、個性豊かな部下たちを一つのプロジェクトにまとめるのと同じくらいの難易度です。
第四章:これが「限界」であり「最高」である
格闘すること数十分。 あっちを向け、こっちを挿し直し、時折「うむ……」と腕組み。 鏡を見て気づきました。顔が、現役時代の重要なプレゼン前より真剣です。

そして、ついに完成したのがこちら。
「これが、私の限界です」
……と言いつつ、写真に収めてみるとなかなかどうして。 ガラスの丸い花瓶の中で、アルストロメリアが「私を見て!」と咲き誇り、カラーが背後で「私は私ですから」と凛としている。アレカヤシの葉が、全体を「まあまあ、仲良くやろうよ」と包み込んでいる。
……ええ、白状しましょう。 めちゃくちゃ満足しています。
結び:お花とオジサン
還暦を過ぎて知ったのは、花は文句を言わないけれど、こちらの心を映し出すということ。 「持続」と「未来への憧れ」を胸に、あーでもないこーでもないと花をいじっている時間は、不思議と邪念が消えていきます。
「オジサンが花なんて」と笑うなかれ。 英字新聞に包まれた日常は、意外と悪くないものです。
さて、次回のサブスクが届くまでに、少しは英字新聞のタイトルくらい読めるように……いや、それはやめておきましょう。花を活けるセンスを磨くので精一杯ですから。
今回の満足度:★★★★★(自画自賛含む)
