皆さま、こんにちは! 最近、新しいおもちゃ(アプリ)を手に入れて、夜な夜な多重録音の練習に励んでいる還暦オジサンです。
今回は、私が愛してやまない吉田拓郎さんの名曲『伽草子(おとぎぞうし)』を自宅で多重録音し、YouTubeにアップしてみました!
まずは、その「それなり」の仕上がりをぜひ聴いてみてください(笑)。
🎸 還暦オジサンの「伽草子」多重録音はこちら!
📱 今回使ったアプリと「おじさんの格闘記」
今回、多重録音に挑戦するにあたって使ってみたのが、巷で噂の「Acapella(アカペラ)」というアプリです。 (今はちょうどお試し期間中で、無料で使わせてもらっています!)
このアプリ、「プロ並みの出来映えになる!」とネットなどでも大評判なのですが……。 実際に使ってみて分かった真実があります。
「プロが使えばプロ並み、私のような還暦オジサンが使えば……それなり!」(笑)
いや、でもこれが実に楽しいんです。今回は画面を3つに分けて、以下の構成でコツコツと録音してみました。
- パート1:ギター伴奏だけ
- パート2:歌(メインボーカル)だけ
- パート3:ギターとコーラス
ただ、デジタル音痴のオジサンですから、最初からスムーズにいったわけではありません。 1曲まるごと録音してみたものの、どうにも音とリズムが微妙にズレてしまう……。「やっぱりスマホじゃ限界があるのかな?」と諦めかけましたが、一番効果があったズレの解決策はなんと、「スマホの再起動」でした(笑)。
やっぱり、何事も基本に立ち返るのが一番ですね。再起動一発でスッキリとズレが直りました。
🎵 吉田拓郎『伽草子』という楽曲の魅力
この『伽草子』、実は楽曲が誕生するまでに素敵なエピソードがあるのをご存知でしょうか。
作詞は白石ありすさんという方。 元々は違うアーティストのところに持って行ったものの受け取ってもらえず、最終的に吉田拓郎さんのところに渡り、拓郎さんが受け取ったことで見事に日の目を見た楽曲なのだそうです。 個人的には「拓郎さんに受け取ってもらえて本当に良かった、ありがとう!」と、一ファンとして心から嬉しく思っています。
歌詞に込める私の解釈(ちょっとキュンとするオジサンの語り)
歌詞の受け取り方は人それぞれだと思いますが、私の目には、「秋の静かな夜、窓からの景色を見つめる男女の光景」が浮かんできます。
「君も少しはお酒を飲んだらいいさ」 「覚えたての歌を唄って欲しい夜だ」
なんて言われたら、もう還暦を過ぎたオジサンの枯れかけた心でも「キュン」としてしまいます。
特に、私が大好きなのは3番の歌詞です。 月がはっきりと見えた瞬間に、彼女が「魔法使いのための空」と言った。ロマンチックだけど少し浮世離れした彼女に対して、主人公はこう返します。
「君の絵本を閉じてしまおう」
これって、「ファンタジーの世界(絵本)ばかり見ていないで、もっと僕のことを見てよ」という、男の少し照れくさいつよがりや甘えを言い換えたフレーズなんじゃないかと思うんです。
そして続く、
「もう少し幸せに、幸せになろうよ」
という言葉。これは単に「贅沢をしよう」という意味ではなく、「もっとお互いに心を通わせて、深く分かり合おうよ」という、ささやかで温かい願いのように感じられてなりません。
唄っているだけで、部屋の中に優しい夜の空気が広がり、美しい情景が自然と浮かび上がってくる。本当に、どこを切り取っても素晴らしい、タイムレスな名曲です。
歌詞の文字数が違っても唄いきる「拓郎節」の凄さ
この曲を自分で口ずさんでみて、改めて「やっぱり凄いな」と感じる部分があります。
それは、1番、2番、3番で歌詞の文字数が全然違うということ。 普通ならメロディに乗せるのが難しくなりそうなものですが、それを全く同じメロディの枠の中で、語るような独自のニュアンスを込めて見事に唄いきってしまう。これぞまさに、私が大好きな「拓郎節」の真骨頂です。
拓郎さんの曲には、他にも1番と2番の文字数が全然違う曲が多数ありますよね。言葉を詰め込んだり、引き伸ばしたりしながら、自分の歌にしてしまうあの歌唱スタイルには、いつも惚れ惚れしてしまいます。
🎸 ギター弾き語り目線で語る、拓郎さんのキーとコードの話
時々、弾き語り系の動画や解説で「原曲通り、二カポ(Capo 2)のCで唄ってください!」という書き込みを目にすることがあります。 確かに『伽草子』の原曲キーはそうかもしれません。
でも、私は「自分が一番唄いやすいキーで演奏して唄えば、それでオールOK!」だと思っています。むしろ、自分に合った高さで気持ちよく唄うことこそが「正解」ですよね。
拓郎さんといえば、昔テレビ番組の『LOVE LOVE あいしてる』で、ゲストの方から「拓郎さんの曲って、Cから始まる曲が多いですよね」とバラされていたのを覚えています。 拓郎さん本人も否定することなく、ただただ苦笑いしていたのがとても印象的でした(笑)。
言われてみれば、拓郎さんの名曲には C → Am → F → G7 という、ギター初心者にも優しい、分かりやすいコード進行(王道の循環コード)が本当に多い気がします。 でも、だからこそ口ずさみやすく、何年経っても色褪せない名曲ばかりなんですよね。大好きな曲ばかりなので、お決まりのパターン大歓迎、まったく問題なしです!
懐かしの高校時代と「田舎の楽器屋あるある」
この『伽草子』が発表された当時(1973年)、私は高校生でした。
当時の日本の音楽シーンといえば、テレビをつければまだまだ歌謡曲が全盛の時代。 一方で洋楽に目を向けると、サンタナの『ブラック・マジック・ウーマン』が大ヒット。他にもブラック・サバスやディープ・パープルといったハードロック勢が若者の心をガッチリ掴んでいました。
(余談ですが、高市早苗首相もテレビで「サバス」がお好きだとおっしゃっていましたね。ただ、高市首相はサバスのイントネーションが「サバ↑ス」と後ろが上がる感じ。私は「サ↓バス」と最初の「サ」を強く発音する派でした……この昭和ロックファンの細かいニュアンス、同世代の方なら分かっていただけるでしょうか?笑)
そんなロックやフォークに憧れた高校時代でしたが、私が暮らしていた北海道の小さな街には、当然ながら防音の効いたスタジオなんてありませんでした。 バンドを組むことも難しく、ひとりで音楽を楽しむにはアコースティックギターをかき鳴らす「フォーク」しか選択肢がなかったのです。
そもそも、街には楽器専門店すらありません。 地域のレコードショップの片隅に、数本だけアコギがひっそりと吊るされている……これこそが「田舎の楽器売り場あるある」でした。
どうしても本物の楽器店に行きたいときは、少し遠出して旭川まで足を延ばしたものです。 旭川の楽器専門店には、いつも地元の音楽好きな若者たちがたむろしていました。のちに聞いた話ですが、なんとその場所にいたのが、デビュー前の「安全地帯」のメンバーのみなさんだったそうです。そんなお宝のような偶然が、当時の旭川には転がっていたんですね。
おわりに
便利なアプリのおかげで、田舎の高校生だったあの頃には夢のまた夢だった「自宅での多重録音」が、今やスマホ一台でできるようになりました。
技術はつたなくても、あの頃憧れた拓郎さんの世界に少しでも近づける時間は、還暦を過ぎた今でも本当に贅沢でワクワクするものです。
もしよろしければ、皆さんの『伽草子』の思い出や、高校生の頃に聴いていた音楽についてもコメントで教えていただけると嬉しいです!
それでは、また次回の「それなり録音」でお会いしましょう!
